2016年06月01日

<成績が上がる勉強部屋とは>

成績が上がる勉強部屋とは?
子ども部屋とリビングのどちらにすべきか?
最近、雑誌などで「リビングでの勉強」を推奨している例も見られ、
この問題に悩んでいる子どもを持つ両親も少なくありません。 
あなたはどうしますか?


<リビング説>

リビング説の提唱者の一人は、清水克彦さんです。
清水さんはキャスターですが、教育評論も数多く手がけています。
清水は、『頭のいい子が育つパパの習慣』(PHP文庫、2007年) で、
リビング説を提唱しました。
その内容は、次のようなものです。

① 子どもに勉強をさせるためには、いきなり子ども部屋に一人で放り込むのではなく、
まずは一緒に勉強に取りかかり、そのやり方を手ほどきすることが大切であること。
② 子どもは何か分からないことがあったら、すぐに一緒に考えたり、
質問出来ること。
③ 親子のコミュニケーションが子どもの理解力アップにつながること。


<子ども部屋説>

北浦かほる帝塚山大学教授は、子供部屋という空間を30年近く研究しています。
その北浦教授は、子ども部屋を勧めています。
北浦教授は、『世界の子ども部屋―子どもの自立と空間の役割―』(井上書院、2004年)で、清水さんよりも前に、
リビング説の前提にある考え方を批判しています。
「3歳までに築かれているはずの親子の信頼関係の不毛を、
空間へ責任転嫁しているとしか言えません」。