2016年06月01日

<理科教育の核心=センス・オブ・ワンダー>

近年、子どもの理科離れが指摘されています。
どうすれば、子どもに理科に興味をもってもらえるのでしょうか?
子どもの理科教育の核心とは何でしょうか?

最近、しばしば理科教育の核心とされるのは、
レイチェル・カーソンが提唱した「センス・オブ・ワンダー」です。

カーソンはアメリカの生物学者です。
カーソンは1962年の『沈黙の春』で環境問題を提起し、
後のアースディや1972年の国連人間環境会議の契機となりました。
彼女は人々の目を環境問題に向けさせ、環境保護運動をスタートさせました。

その彼女は1965年の『センス・オブ・ワンダー』で、
次のように述べています。

「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、
驚きと感激にみちあふれています。もしもわたしが、
すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、
世界中の子どもに、生涯消えることのない『センス・オブ・ワンダー…神秘さや不思議さに目を見はる感性』を
授けてほしいとたのむでしょう」。


<理解教育の勉強法>

「センス・オブ・ワンダー」を養うには、子どもに本物を見せ触れさせることが何よりも大切です。
神秘さや不思議さを象徴するものとしては、「生命の誕生」があります。
例えば、メダカの産卵の観察。
子どもは小さなメダカの卵の中で、拍動する心臓とそれによって流れる血液を見れば、
目を輝かせて驚き感激します。
これは活字だけではなかなか伝わりません。
本物を見せることが大切です。