2016年06月01日

競争社会

人間の人生の出発点は、不平等です。
家庭環境も不平等です。
こうした不平等の中で人々は競争しています。

競争社会では能力があるものが勝利します。
教育は能力を向上させるものです。
そうすると教育も競争です。

競争に勝利する人間は、能力のない人間を蹴落とすこともあります。
能力を高める教育は、思いやりを犠牲にする場合もあります。
では子どもの能力を高めつつ、思いやりの心をどう育むべきでしょうか。

 

思いやりの心を育む発想

思いやりとは、相手の身の上や心情を想像、推察し、
思慮、分別することです。

そういう意味で思いやりとはかなり高度な感情です。
しかも、思慮や分別も関係するので理性や知性も必要になります。

英語には思いやりに対応する言葉がありません。
そうすると、日本人に特有の精神ということになります。

家庭環境は子どもの学力に影響を与えます。
そうすると学力を含む能力は、個人のものではないかも知れません。
自分では選択出来ない家庭環境に左右されるところが大きい為です。

代表的なアメリカの政治哲学者ジョン・ロールズは、
高い能力を示す人間の能力を社会の共通資産と考えました。
この発想は重要です。
子どもに能力は個人のものであるだけでなく、
社会の共通資産でもあることに気付かせれば、
自然に思いやりの心を持つことが出来るでしょう。